日々の身辺雑記や考えたことなどを徒然なるままに書き連ねる「断腸亭日録」です。
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断腸亭日録~自転車日記
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2007.12.26 Wed
ママチャリ銚子行2(印西から銚子へ)
12月26日(水)二日目

快晴。

5時過ぎに起床。
リビングでは、Qさんがせっせと朝食作り。
鮭を焼く香ばしい薫りが漂っている。
「おはようございます、早いですね」と私。

身支度を整えて、出発の準備をする。

しゃれちゃんが、私の朝食をテーブルに出してくれた。
夕べ仕込んだ牛大腸の煮込みも付けてくれて、質実ある朝ご飯をいただく。
朝食

Qさんが出かけたあとを追うようにして、私も気合いを入れて、6時過ぎ、日の出前の曙光の中を出発。
喉を締め付けるようなきりりと寒い冬の早朝の空気である。

ほとんど車の走っていない道を、印旛沼目指してひた走る。
冬枯れた田んぼは霜が降りて、まるで雪が積もっているように一面真っ白だ。
071226_0717~01

途中、進行方向の地平線がオレンジ色に燃えだしてくる。
日の出である。
こうして日の出をまじまじと見るのは、何年ぶりだろう。
071226_0657~01

昨日から腐れ縁の464号に出て、高架橋の山田橋へ。
印旛沼は、南北の二つの大きな沼からなるが、両沼を結ぶのが「印旛沼捷水路」でそこに架かるのが、この山田橋である。

「印旛沼捷水路」は、両岸が切り立った崖になっていて、その崖下に(日本でも屈指の)印旛沼サイクリングロードが通っている。
捷水路の橋

山田橋を渡り、水路沿いに降って、サイクリングロードに入る。
朝ぼらけの沼からは、朝日に染め上げられたピンク色の朝靄が立ち込めている。
枯れし葦原より水鳥一声啼きて飛び立つに驚く。
まるで、中国の漢詩か水墨画の世界である。
印旛沼自転車道

しかも、沼を縁取る孤独なサイクリングロードには人影はなく、ただ、自転車の車輪の回る音が聞こえるのみ。
冬の重たい静寂の中、あたかも時空を越えた一本道を、私のママチャリは、静かに走り続けた。

走っているうちに次第に陽が高くなって、8時半過ぎには、早くも利根川に出た。
感動である。
その河口に私の生まれ育った町銚子を擁する板東太郎と、こういう形で出会えたことが。

銚子の河口付近の雄大な利根川とは違って、このあたりのそれは流れが細く、たとえば、ここの写真を見せられて、はい、これは江戸川ですと言われれば、そう思ってしまうぐらいの規模である。
土手を少し走ると、川沿いのサイクリングロードではお決まりの「海まで○キロ」の看板が。
そこは、「海まで66キロ」であった。
071226_0841~01

「海」というのは、この場合、銚子という意味なので、私の目指す目的地まで66キロということである。
何だか、子供のように嬉しくて、さらにペダルを漕ぐスピードを上げて、土手のサイクリングロードを飛ばす。
071226_1432~01

当初から予定していた「水と緑の運動広場」(356号沿いでトイレと自販機と駐車場があるのみ)で小休止。
自販機で暖かい缶コーヒーを飲んで一服。
これから長時間走る利根川サイクリングロードに備えて、一応、経路(渡るべき橋)などを再確認。
071226_0858~01

利根川サイクリングロード(群馬県渋川から千葉県銚子まで走る利根川沿いの自転車道)。
私がまず走り始めたのは、国道356号と並んで通る千葉県側(右岸・南岸)のロード。
しかし、この利根川サイクリングロードは、茨城県側(左岸・北岸)にも通っているのだが、今回は、事前の調査により、舗装状態の良い方を選んで走ることにしたため、途中、2ヶ所、利根川に架かる500メートルクラスの橋を渡らなければならない。
071226_0930~01

実は、印旛沼サイクリングロードにも、一部未舗装の砂利道(長門川に入ってから)がある。
普段であれば、ママチャリのような比較的太くて強靱なタイヤをはいている自転車ならば頓着する必要はないのだが、今回は長旅の途中なので、終始、そういう未舗装道路は、極力自転車を降りて引っ張ることにした。
案外これが、体力を消耗させる原因になった。

その最初に渡るべき橋が、長豊橋(国道408号)。
この橋のたもとまで来てみると、何と歩道がない。
071226_1033~01

自転車にとって一番怖い道は、歩道のないトンネルと橋。
ダンプカーに追いまくられるように、一気に全速力で走り通さなければならない。
途中に逃げるべき横道もないし、歩道やトンネルは、その側道に金属片やガラス片が散乱して溜まっていることが多いので、パンクの危険もある。

橋を渡る信号が青になって車が一斉に走り出し、いよいよ赤になって車が途切れた隙を狙って、えいやぁーとばかりに橋を渡り始める。
それでも、しばらくすると、後からの車列に追い立てられ生きた心地がしない。
橋を渡り終えるとホッとする。

これから40キロばかりは、茨城県側のロードをひた走り続けたわけだが、これが辛かった。
車の交通や信号機が一切ないのは大変によいのだが、河原から5メートルぐらいの高さの所を通っているサイクリングロードは、絶えず、北東ないしは北西の寒風の吹きさらしである。
しかも、右には利根川と河原が、左には田園地帯が広がるのみで、風を避けるところもなければ、無論、休憩所やトイレもない。
温かい飲み物が欲しくても、一台の自販機もない。
071226_1308~01

途中、河原一面に何十頭もの牛を放牧している一帯があって、これにはやや心が和む。
牛の放牧

しかし、北からの向かい風に身体が冷えて、体力は消耗し、休憩したくても、せいぜいが土手の河原側に(強風で倒れてしまうので)自転車を寝かせて、しばしぽつねんと利根川を見つめているしかない。
071226_1013~01

それでも、途中、風を避けるために河原に降りて、しゃれちゃんが拵えて持たせてくれたおにぎりを囓る(このおにぎり、冷たくなっていて、凍っているのではなかと思えた)。

向かい風に絶えず晒されているので、時速12キロを維持するのもやっとの状態で、遅々として進まず、昼頃になって、やっと佐原の対岸あたり(水郷大橋付近)の稲敷(茨城県)に到着。

土手から比較的近いところに、いくつかの店舗が見えたので、このあたりで昼食を取ることにした。
土手のロードから降りて、国道51号沿いにしばらく走ると、赤い大きな看板に「ラーメン」や「焼肉定食」の文字が美味しそうに躍っている。
とにかく、何か食べて暖まりたいという一心で、この店に飛び込む。
街道筋によくあるようなラーメン屋で、定食類も出す。
さっそく、「レバニラ定食」(550円)を注文する。
冷え切った身体が温まって、じんわりとほぐれていくのを感じ、全身がくすぐったいような気分になる。
いざ出てきたレバニラ定食は、普通の3倍ぐらいのレバーが盛ってあって、これはありがたいが、味付けが中途半端で、お世辞にも美味いとは言えない。
結局、40分ほど、この店で休憩し、トイレもしっかり済ませて出発。
レバニラ定食

再び、利根川沿いを北風に吹かれながら走り続けるが、このあたりになると、大分川幅も広くなり、板東太郎の名を冠するに恥じない規模になってくる。
071226_1237~01

しかし、漕げども漕げども単調な風景は変わらず、昼食の後ということもあって、自転車に乗りながら居眠りをしてしまいそうな気分である。
こんな単調さの中で、前方にかすかに橋が見えてくると、それだけでも嬉しいものである。
記憶によれば、あれは「利根川大橋」のはずだが、自転車を止めて地図を確認する気力もない。
だんだん近づいてみると、緑色の大きな橋であることが分かるが、橋の上を走っている車の姿がないので、鉄道橋であることが分かる。
え~、こんな所に鉄道が走っていたっけ?
そうか、鹿島鉄道だ。

土手の上をその鉄橋にいよいよ近づいてみると、その鉄橋、土手からほんの50センチぐらい上を通っているではないか。
つまり、土手沿いの私が走っているロードはちゃんと続いているのに、鉄橋がたった50センチ上を通っているので、ここを突っ切るためには、匍匐前進するしかないのである!
これは困ったな、どうしてこんな酔狂な造り方をしたもんだろう。
071226_1258~01

しかし振り返って見てみると、すぐ後に土手を降りて迂回する道がついていた。
引っ返して、その道を降りていくと、橋の下から突然野犬(?)がものすごい形相をして吠えながら追いかけてきた。
びっくり仰天して、一瞬よろけそうになったが、平行を持ち直して全速力で犬から逃げる。
ところがその犬、私の何が気にくわなかったのか、200メートルぐらい追いかけてきたが、さすがに自転車には適わずに諦めた様子。
因みに、帰りにここを通りかかったとき、まだこの犬がいるかと思って警戒しつつ橋桁の下を覗いてみたが、犬の姿はどこにも見あたらなかった。
あれは、幻だったのだろうか。

こうして鹿島鉄道から10キロほど走って、やっと小見川大橋にたどり着く。
ここから先の茨城県側のロードには未舗装区間があるので、この橋を渡って千葉県側に。
小見川大橋には、ちゃんと広めの歩道が通っているので安心と思っていたが、渡り始めてみると、なぜか歩道はガラス片だらけなのである。
最初はそれを避けながら走っていたが、中程から、ガラス片がほとんどまんべんなく散らばっている。
止まってよく見てみると、バックミラーやフロントガラスが粉々になってずーっと橋の先まで続いて落ちている。
たぶん、大きな衝突事故の後、清掃作業を怠ったため、橋の歩道全体にガラス片が広がってしまったものと思われる。
こんな地雷原のような危険な一帯を走行すればパンクの恐れがあるので、仕方なしに、自転車を押して渡った。
お陰で、体力と時間を消耗した。

小見川大橋を渡って千葉県側のロードを走り出す。
大分疲れてはいたが、あと20キロ余りなので頑張ろうという気概が湧き上がってくる。
しばらく進むと、サイクリングロードの右側に、工事中の車道がずっと平行して延びている。
できたばかりで真新しく立派な道路なのだが、この先が完成していないので車両通行止。
つまり車は通れないのだが、自転車は通れる(厳密には立ち入り禁止だが)。
私は、少しでも北風を避けるために、分離帯を乗り越えて、この処女車道を走ることにした。
広々とした滑るような新しい8メートル道路を、私一人が独占して走るのは実に痛快だった。
071226_1400~01

小見川大橋の手前ぐらいから、霞ヶ浦より注ぐ常陸利根川と合流し、川幅はうんと広くなる。
その右岸(南岸)をさらに20キロ弱ほど走ったところで、利根川サイクリングロードは突然消滅する(椎柴あたり)。

そこからは、西日を背に受けながら一般道の356号を走り、ついに銚子市内に入る。
子供の頃から馴染みの道を通り、ああここは鈴木君の家だ、ああここは渡辺さんの家だと思いながら、懐かしさを感じながら走る。

そしてついに、銚子の実家に到着。
銚子から東京に移住してから30年ほどになるが、自転車で帰郷したのはこれが初めて。
家の前に自転車を付けて、玄関の扉を開けて、「ただいまぁ~」。
お袋が居間から顔を出して、「ああ、早かったね」。
何が早かったのか分からないままに、「うん」と私。

喉が渇いていたので、とにかく冷蔵庫からビールを取り出して一気飲み。
ウマイ!

玄関の門を閉めに行ったお袋が戻ってきて、家の前に自転車が一台止まってるけど、あれはお前のかと聞いた。
そうなのだ、お袋は無類の心配性なので、今回の帰銚も、自転車の件は敢えて言っていなかったのだ。
当初は、自転車をどこかに止めておいて隠しておくつもりだったのだが、疲れていたので家まで乗り付けてしまったわけである。

「そう、オレのだよ」と私。
お袋は、途端に訝(いぶか)しげな表情になって、「重かったでしょ」と言う。
重かったでしょという言葉の意味が、私は半ばくみとれないながらも、「いや、普通の重さの自転車だよ」と答えた。
お袋は、頭の中がクエスチョンマークだらけになったような顔をして、じゃあ、タクシーに積んで来たのかと訊く。
いや、自転車に乗って来たんだと答える(しかない)。
それを聞くと、お袋はなぜか会話を中断して、台所に行ってしばらく洗い物などをしていたようだが、居間に戻って来るなり、「じゃあ、電車に積んで来たのか」と言う。
「だから、自転車に乗って来たんだよ、東京から」。
お袋は、信じられないという顔をして、そのまま「事態の収拾」をはかろうとするかのように、テレビの画面を見ていた。

私も、自転車の話題に触れないように、タラコをつまみながら芋焼酎を飲んでいた。
071226_1418~01

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12月26日の走行距離:101キロ(印西のしゃれちゃん宅から銚子)
今月の積算走行距離:626キロ
11月以降の積算走行距離:1093キロ
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朝食:鮭カマ焼き+卵焼き+モツ煮込み+大根の味噌汁など(しゃれちゃん宅)
間食:しゃれちゃんとQさんが作ってくれたおにぎり(利根川土手)
昼食:レバニラ定食(茨城県稲敷のとあるラーメン屋・店名失念)
夕食:中華風五目煮込み+海老グラタン+タラコ+味噌汁(銚子実家)
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071226_1444~01

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