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断腸亭日録~自転車日記
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2011.07.15 Fri
自転車のお勉強~自転車文化センター再訪2(「安全型自転車」へ)
1860年代、「ミショー型自転車」において、最初にペダル(とクランク)が導入されたと書いたが、実は、それよりも20年ほどまえに、ペダルを採用した自転車が英国において登場していたことにも、触れておいた方がいいかもしれない。
それは、スコットランドの鍛冶職人カートパトリック・マクミランが考案した自転車で、蒸気機関車のロッド式駆動機構を応用したものだった。

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(マクミランが1839年に考案した自転車。ブレーキもあり。車重約26キロ。「自転車文化センター」にて撮影)

ペダルを踏み込むと鉄製のロッド(柄)が動いて後輪を回転させる構造で、後輪駆動という点では、現代の自転車につながるものではあるが、自転車発達史の中では、前輪駆動とはいえ、ミショーの考案したペダル&クランクの方が生き残ることとなった。

余談になるが、このこのマクミラン、一説によると、最初の自転車事故を起こした人物としても知られている。
1842年のグラスゴーの新聞は次のように伝えている。
「奇抜なるデザインの快走車(velocipede)に跨りし某紳士」が、グラスゴー市内で少女にぶつかって、5シリングの罰金を科されたと(出典)。

さて、「ミショー型自転車」と「オーディナリー型自転車」は、自転車にペダル&クランクやブレーキ機構を導入したことにおいて、自転車発達史上、きわめて画期的な存在だった。
とりわけ、後発の「オーディナリー型自転車」では、車輪軸(ハブ)にボールベアリングを採用した車種(1870年代後半)や、鉄製フレームが中空構造(パイプ)になった車種も出現することで、車重の軽量化への道も開かれた。

IMG_0112_20110715044116.jpg
(「ミショー型自転車」のクランク&ペダル。「自転車文化センター」にて撮影)

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(1860年代後半、パリに於いて「ミショー型自転車」による自転車レースが行われていた。「自転車文化センター」にて撮影)

「ミショー型自転車」も「オーディナリー型自転車」も、その後、1870年頃から1880年代前半にかけて、欧米や日本に於いて広く普及することになるが、致命的な欠点があった。

1.前輪にクランクとペダルが直に付いていたので、サドルからペダルまでの長さが固定されていまい、乗り手の身体の大きさによって調整が出来なかった。

2.特に「オーディナリー型自転車」において、前輪方向に重心がかかっていたので、坂を下るときやブレーキをかけた時に、前のめりに転倒することが多かった。

1のサイズ調整については、たとえば、クランクのペダル取り付け部の穴を横広にすることで対応しようとした機種もあったようである。

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(「ミショー型自転車」。ペダルの取り付け位置調整の仕組み。これは、現在の自転車でも採用できそうな仕掛けで、これならば、クランク長を自由に可変できる。「自転車文化センター」にて撮影)

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(「オーディナリー型自転車」のクランクにも、同様の工夫が施されていた。また、細い鉄製のスポークが導入され、車輪の軽量化がはかられていることも分かる。おそらく、ハブはベアリング仕様。「自転車文化センター」にて撮影)

しかしながら、クランク直付けの前輪駆動という構造的な限界を突破するにはやや時間を要したようで、「ミショー型自転車」の発明からちょうど20年後の1879年頃、チェーンによる後輪駆動車が考案され、現代の自転車の直接的祖型が登場することになる。
これがいわゆる「安全型自転車(safety)」と呼ばれるタイプの自転車である。

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(チェーンによる後輪駆動の「安全型自転車」。前輪にスプーン式ブレーキが確認できる。「自転車文化センター」にて撮影)

チェーンを介することで後輪駆動を実現し、全体の重心を後方に移動することができたお陰で、前のめりに転倒することがなくなった。
これにより、サドル+シートポストの導入も可能になり、体格に合わせた微調整もできる。
また、前後ギアの大きさを変えることで、自転車のスピード(ギア比)を可変させることができる(てこの原理を可変的に使用可能とする)。

さらに、1888(明治21)年、英国(スコットランド人)の獣医師にして発明家のジョン・ボイド・ダンロップによる空気入りタイヤの発明によって、自転車は、ほぼ、現在の形が完成することになる。

そして、この間、西欧では、3輪車を初めとする様々なタイプの自転車が現れていたことも忘れてはならないであろう。

ドイツの百科事典
(1887年のドイツの百科事典に掲載された様々な自転車のイラスト)

(続く)

参考文献;
佐野祐二『自転車の文化史』(中公文庫、1987年)
岸本孝『自転車の事典』(文園社、2002年)

テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用
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