日々の身辺雑記や考えたことなどを徒然なるままに書き連ねる「断腸亭日録」です。
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断腸亭日録~自転車日記
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2011.06.06 Mon
荷風「寺じまの記」を追走する2~浅草から須崎町まで
暮れなずむ浅草雷門前。
街の灯りが輝き始めた浅草は、さぞかし賑々しく夢幻的だったに違いない。
荷風は、玉ノ井に向かうべく、京成バスに乗る。
平日の夕方のようで、帰宅を急ぐ人々でバスターミナル周辺は人とクルマでごった返しているが、まだ早い目の時間なので、郊外(向島や葛飾方面)に向かうバスに乗り込んだ客の数は案外少なかった。

この晩、荷風がどうして電車ではなく、バスで行ったのかは不明である。
当時は既に、現在と同じ場所に東武浅草駅があったわけなので、それに乗り込めば、「玉ノ井」駅まで連れて行ってくれるはずなのだが・・・。

IMG_2080.jpg
(雷門前から吾妻橋方面を眺める。現在は、人力車とバスとタクシーの待合所となっている)

荷風を乗せたバスは、さっそく吾妻橋を渡るのだが、ここから須崎町(現・東向島3丁目)あたりまでは、以下のように、さらりと書いている。

「車は吾妻橋をわたって、広い新道路を、向嶋行の電車と前後して北へ曲り、源森橋(げんもりばし)をわたる。両側とも商店が並んでいるが、源森川を渡った事から考えて、わたくしはむかしならば小梅あたりを行くのだろうと思っている中、車掌が次は須崎町、お降りは御在ませんかといった」

IMG_0106_20110606220956.jpg
(吾妻橋西詰)

IMG_0107_20110606221055.jpg
(吾妻橋東詰)

吾妻橋を渡ったあとに進む「広い新道路」というのは、現在の「浅草通り」のことで、上の吾妻橋東詰の写真の左から2番目の道のことであるが、この街道自体はずいぶん以前から存在したようなので、最近拡幅されたという意味であると思われる。

その後、「向嶋行の電車と前後して北へ曲り」とあるのは、現在の「吾妻橋交番前」の交差点(地図)で左折して、三ツ目通りを北上したということ。
また、ここで同方向に曲がった「向嶋行の電車」とうのは、路線上、路面電車であるはずだ。

因みに、路面鉄道は、明治初期の馬車鉄道に始まり、明治後期には電化されていたので、昭和11年頃には、すっかり馴染みのある都会市民の足になっていた。

馬車鉄道
(明治中期。銀座通りを疾駆する馬車鉄道)

さて、三ツ目通りをそのまま北上すると、すぐに源森橋(地図)を渡ることになる。

IMG_0098_20110606230541.jpg
(源森橋。左の高架は東武線)

源森橋の下を流れているのは、荷風に従えば、「源森川」であるが、変だなあ、これはどう考えても、北十間川のはずなのだが・・・。
調べてみると、「以前は、大横川の分流点より西を源森川(別名源兵衛堀)、東を北十間川といった」とあった。
つまりは、源森川=北十間川なのである。
よかった、よかった。

そう言えば、130年ほど前に日本を旅した英国人女性イザベラ・バードが、日本人は、同じ川を地域によって別の名前で呼ぶので大変に困ると漏らしていたが、これなども、その一例かしらん。
因みに、隅田川にしても、古くは、上流域を荒川、中流域を浅草川、下流域を大川と呼んでいたという例も思い出される。

IMG_0099_20110606231834.jpg
(源森橋から言問橋東詰方面を眺める。高架は東武線)

その次の「小梅あたりを行くのだろうと思っている中・・・」の「小梅」というのは、当時の町名。
これも古い地名なのだが、現在では、ほほ向島3丁目になってしまっている。
つまり、荷風を乗せたバスは既に、三ツ目通りから現在の国道6号線に入ったことになる。

向嶋地図
(当時の向島の地図も参照のこと)

次の須崎町というのも、現在では消滅してしまった地名で、ほぼ向島5丁目にあたる。

この後、バスは、須崎町(向島3丁目交差点)を左折することになるのだが、今日はここまでとしたい。

IMG_0097_20110606233113.jpg
(国道6号線の向島3丁目の交差点。黄色い「桜井ふとん店」のところでバスは左折することになる)

テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用
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