日々の身辺雑記や考えたことなどを徒然なるままに書き連ねる「断腸亭日録」です。
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断腸亭日録~自転車日記
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2011.01.17 Mon
駒形堂異聞
北西の強風。
寒し。

今日も、性懲りもなく、隅田川筋を探訪するために、たっぷり余裕をもって出かける(フジクロス)。

いつものように、駒形橋西詰(地図)を通りかかったので、そこの「駒形橋際公衆便所」で用を足そうと止まる。
隅田川沿いは、公衆便所の数が多くて実に助かるのだが、ここの便所は古くさい煉瓦造りで、小さくて、ほどほどに汚いのが私の好みである。

公衆便所と言えば、以前、銚子駅の便所に入ったとき、私はおかしな勘違いをしてしまい、後で一人で苦笑することになった。
銚子駅のそのトイレでは、日がな一日、繰り返し繰り返し、同じアナウンスが流れている。
「右が男子おトイレ、左が女子おトイレ、中央が多機能おトイレです・・・」。
しかも、そのアナウンスの女性の音声が、電子的に作られたようなものなので、どこかたどたどしい感じで、何回も聞かされるとイライラしてくる。
それはともかく、「多機能おトイレ」という日本語が、最初、私には「滝のトイレ」と聞こえて、いったいどんなトイレだろうだろうかと、その後、ずっと考えていた。
滝のようなものが流れていて、その上で「する」のかなあだの、水を流すと、滝のように上から水が落ちてくるような仕掛けになっているのかなあだの、いろいろ思い悩んだ挙げ句に、ついに、意を決して、件の「滝のトイレ」に入ってみたら、何のことはない、よくあるような、車椅子でも入れるトイレのことだった。

この手のトイレに、「多機能」という形容語を冠するのは、おかしいと私は思う。
そもそもがトイレは、まあ、「化粧室」と言ったりすることからも分かるように、用を足す以外にも、身繕いをしたり、着替えをしたりする場所(私は、自転車服→平服に着替える目的でよく使う)である。
たとえば、宿泊や宴会ができるトイレだったら、多機能トイレと言えるが、現状の「多機能おトイレ」には相応しくない形容語ではないか。

それで思い出したが、以前からおかしい、おかしいと思い続けているのは、「同時多発テロ」という言葉。
「多発」というからには、普通は、数十箇所以上で発生するような場合を言うのだと私は思うのだが、この場合、蓋を開けてみれば、たった3箇所のことでしかなかった。
これはまさしく、白髪三千丈的な誇張表現で、本来ならば、鳥インフルエンザや口蹄疫の発生のような現象に使うべき表現で、明らかに誤用だと思う。

ついでだが、ずいぶん以前から、虫ずの走る表現がある。
「国際的」という表現。
この言葉自体は、internationalという英語の訳語として、かなりの名訳だと思うし、古い歴史を持つものなのだが、最近は、半分ぐらいが誤用ではないかと思う。
国際的、国際的と書いてあるから、一体どういう意味なのか煎じ詰めてみると、単に「アメリカ的」という意味に過ぎない場合が実に多い。
だったら、最初から「アメリカ的」と書くべきではないだろうか。
internationalの訳語としては、古くは、「万国的」と訳される場合が多かったようであるが、これもかなりの名訳だと思う。
つまり、国際的という言葉は、「一国的」の反対語なので、単に「アメリカ的」ということを意味するのに「国際的」と表現すれば、白黒が逆さまになってしまうことになる。
私は、internationalの本来の意味を忘れないために、できるだけ、「万国的」という言葉を使うように心がけている・・・。

便所の話から大分逸れてしまった。

実は、便所の話をしたかったのでもなくて、その便所の前にある「駒形堂」の話をしたかったのである。

IMG_0109_20110117221447.jpg
(「駒形堂」)

「駒形」と言えば、同名のどじょう料理店で有名だが、そもそもがかなり昔から存在する、このあたりの町名に由来する。

上記にリンクを貼ったページによると、推古朝(7世紀前半)の頃、隅田川で漁労中、ある漁師の網に一体の小さな仏像(約5.5センチ)がかかった。
その仏像が「上陸」した地点が、駒形町のこのあたりの岸辺であったということらしい。
この小さな仏像が、現在でも、浅草寺のご本尊(完全未公開)なのであるが、浅草寺が本堂などを備えて現在のような形を成したのは10世紀半ばで、その際に、同時に駒形堂が建立されたという。
そういう意味では、駒形堂こそ、浅草寺の始源地であることになる。

但し、駒形堂は、昔から現在の地にあったわけではなく、1923年(関東大震災)までは、浅草通りの反対側にあった。
つまりはこのあたりである。
しかも、『江戸名所図会』(江戸後期刊)によれば、元禄期までは、この地に浅草寺の「総門」があって、ここから、たぶん、現在の雷門あたりまで桜並木があったと記されている。

北斎の駒形堂
(北斎の描いた駒形堂。当然、既に「総門」は存在しない)

つまりは、浅草寺の参道は、この駒形橋西詰から始まっていたわけである。
そういう眼で地図を眺め返すと、確かに浅草寺本堂と宝蔵門(仁王門)と雷門の直線上に、駒形橋西詰があることが分かる(多くの神社仏閣と同様、南南西を向いている)。

とすれば、元禄期後に失われた「総門」は、このあたりに建っていたのではなかろうか。
ただ、度重なる洪水や火災や震災や護岸工事によって、発掘しても、総門の柱跡などが発見される見込みはまずないであろう。

そんな悲観を吐露せざるを得ないのは、駒形堂の敷地内の隅にぽつんと立っている石碑がそれを物語っているように思うからである。

IMG_0111_20110118090704.jpg
(浅草観音「戒殺碑」)

この石碑の傍らには、次のような解説板が付されていた。

IMG_0112_20110118090947.jpg
(「戒殺碑」の説明板)

この石碑に書かれている内容は、駒形を中心とするこの一帯の隅田川流域での漁業を禁止(戒殺)したということらしい。
そして、この石碑は、1927(昭和2)年、工事中に、激しく損壊された状態で偶然地中から発見され、それを修復したのだという(もちろん、通りの反対側の地からであろう)。

この激しい損壊状態は、たぶん、地震によるものと思われる(関東大震災や安政の大地震など)。
文字が欠落しているところもある。

思えば、この地は、度重なる天変地異をくぐってきた。
一番最近のそれは、米軍による無差別爆撃(1945年)。
浅草寺もほぼ丸焼けになった。

駒形堂の前に立つと、そんな歴史の有為転変を痛感せざるをえない。

走行距離:49キロ(フジクロス)

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小さな旅(自転車)    Comment(11)   TrackBack(0)   Top↑

Comment
滝の居酒屋 Posted by nebaneba
「滝のトイレ」さわやかな響きですね。
たしかに着替えには広くていい。
そのほかに機能が備わっているとも思えませんがね。

そうそう「滝の居酒屋」で浴びるほど飲みましょうか。
2011.01.18 Tue 03:44 URL [ Edit ]
呑み会希望な多機能トイレの国際版。 Posted by しゃあ あずなぶる
nebanebaさん。
その時は、是非誘って下さい。

ボクの知っている「最も多機能」なトイレは
断腸さんと行った『花もえぎ』のトイレかな。
娘も驚いていましたよ。

そうですね。
外国=アメリカみたいな感じってありますよね。
アフリカや韓国は、もはや外国ではないってこと?
2011.01.18 Tue 05:47 URL [ Edit ]
面白いですね Posted by 相子
多機能トイレの機能は何かと考えても分かりませんね。最近の日本語は乱れていると言われますが、何と言っても「責任逃れの言葉」が多いように思います。
数え上げればキリがありませんが、毎日TVに向かって「何だその言い方は」と夫と怒っております。
あるTVの司会者が「私的には」と使っていましたが、その「的」とはどういう意味ですかと聞きたいものです。その司会者はどうも勉強が足りないような気がします。毎回見ていて気になるのです。
滝の居酒屋も面白いですが、私の二女「異人さんに連れられて」を「良い爺さんに」と長い間思っていたそうです。これも面白いでしょ。
2011.01.19 Wed 15:16 URL [ Edit ]
滝のトイレ Posted by 相子
ネバネバさんに釣られてうっかり滝の居酒屋なんて書いて仕舞いました。何となく断腸亭さまとお酒がくっついているのですね。失礼お許しください。
2011.01.19 Wed 15:25 URL [ Edit ]
やはり、「養老乃瀧」でしょうか Posted by 断腸亭
nebanebaさん

今日、知ったのですが、私の職場では、「多目的」トイレと書いてありました。
これはこれで、「多目的」なんだから何に使ってもいいじゃないかと考えて、トイレの中で悪いこと(ドラッグをやるとか)をする奴が出そうで、困った名称だと思いました。

「滝の居酒屋」で浴びるほど飲むとすれば、やはり、お店は、「養老乃瀧」でしょうか(最近、とんと行ってないなあ・・・)。
2011.01.19 Wed 22:11 URL [ Edit ]
白黒をつけましょう! Posted by 断腸亭
相子さん

私にとって、最近、一番耳障りな日本語は、「何気に」という表現です。
最初聞いたときには、意味が分からなくて、学生に聞き直しました。
すると、「何気なく」と同じ意味なので、非常にびっくりしました。
「何気なく」というのは、「特別な意図を持たずに」という意味です。
とすれば、「何気に」は、「明確な意図を持って」という意味であるはずです。
これでは、白黒が逆さま(因みに、「真逆」という表現もおかしい)になってしまいます。

私は、♪アルプス一万尺 「子山羊」のうえで・・・♪だと思ってました。
2011.01.19 Wed 22:20 URL [ Edit ]
住みたくなるトイレ Posted by 断腸亭
しゃあさん

『花もえぎ』(足立区)のトイレこそ、多機能トイレですね。
ホント、あそこに住みたくなりますね。

一国偏重主義は、いつの時代も、危険だと思います。
2011.01.19 Wed 22:23 URL [ Edit ]
相身互い身 Posted by たすけ
いや~滝のおトイレ。
面白かったので、思わず記事に飲用引用させて頂きました(笑)
http://sazaepc-tasuke.seesaa.net/article/181625614.html

その多機能トイレ...汚らしいの北習志野駅のそばにもあるといいのですが(爆)
2011.01.20 Thu 15:06 URL [ Edit ]
八日市場(妖怪千葉)もよろしく Posted by 断腸亭
たすけさん

私のアホさ加減を広めていただいて、ありがとうございます。

25年ぐらい前、北習志野駅の団地に住んでいたことがあります。
新京成の終電が終わってしまって、よく津田沼から歩いたものです。

銚子あたりでは、八日市場(妖怪千葉)が有名です。
2011.01.20 Thu 18:57 URL [ Edit ]
面白いですね Posted by 相子
近所に「安井屋」と言う安売りの店があります。
「高井屋」でなくて良かったね―。と夫と話しております。たすけさまのも面白かったですよ。
断腸亭さまは北習志野に住まわれていたのですね。
団地が出来た頃は静かな街でしたね。友人が住んでいましてよく行きました。JR津田沼から乗り換えるに新京成津田沼まで歩きましたが、今はどうなっていましょうか。
幾星霜と言う言葉を実感します。
2011.01.21 Fri 09:35 URL [ Edit ]
なんだか辛い時期でした Posted by 断腸亭
相子さん

さすれば、御徒町の(安いけど)「多慶屋(タケヤ)」は、店名に問題ありですね・・・。

学校を出たばかりで、職もなく、家庭教師のアルバイトをして食いつないでいた頃でした。

国鉄津田沼駅北口には、まだ、しょんべん横町みたいな飲屋街がありましたが、すぐに再開発で現在のように整理整頓された町並みに変貌してしまいました。

団地の奥には、日大理工学部があって、その周辺には広大な森林が広がっていましたが、今、航空写真で見ると、全部伐採されて、住宅街になっているようです。

また、自衛隊基地が近くにあって、迷彩服でライフルを下げた隊員が歩いていたりしました。

今、自転車で行って、どんな風になっているのか確認するのは簡単なことですが、なぜか、行く気になれません。
2011.01.22 Sat 06:10 URL [ Edit ]

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