日々の身辺雑記や考えたことなどを徒然なるままに書き連ねる「断腸亭日録」です。
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断腸亭日録~自転車日記
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2009.11.22 Sun
カムジャタンとビッグバンド
トロンボーン奏者の友人(Gさん)が出演するコンサートがあるので、新大久保(新宿区)に出かけることになった(実は、Gさんとは、何を隠そう、金町の「大力酒蔵」で知り合って以来、おつき合いいただいている)。

新大久保と言えば、私の大好きなコリアンタウンがある街。
新大久保に行くと、私は舞い上がりすぎてしまう傾向があるので、最近は、行くのを控えてきたが、コンサートの前に、是非とも、街を散策して、美味しい朝鮮料理を食べたいと思うのが人情というものである。

以前なら、こういう時も、迷わず自転車で出かけたものだが、事故以来、人間として成長したと言うべきか、軟弱になったと言うべきか、ちゃんと、鉄道で行くことにする。

西日暮里で、山手線内回りに乗り換えて、新大久保駅で降りる。

新大久保駅の改札は、以前と同じように、待ち合わせの人々でごった返している。

IMG_3371.jpg
(いつも待ち合わせの人が多い新大久保駅)

しかも、聞こえてくる会話の80%は、外国語(朝鮮語・中国語・タガログ語?)である。
この街の、こういうところに、私は無性に「痺れ」てしまうのである。

改札を抜けて、いつ来ても、うらぶれた感じの線路沿いの道を北上して、通称「職安通り」に出る。
周知の如く、この通り沿いに、職業安定所新宿歌舞伎町庁舎があることから、この通りの名が付けられたわけだ。

ただ、現在は、職業安定所のことを、全国的に「ハローワーク」と呼ぶようになった。

ハローワーク。
まるで、人を馬鹿にしているとしか思えない、珍妙な名称である。
これを考えた役人(もしくは政治家)は、何かを隠蔽する意図があったか、あるいは、頭の中がお花畑のような奴かのいずれかであろう。

しかし、幸いなことに、今でも「職安」通りが「ハローワーク」通りとならないのは、実に正しいことで、地名や名称の変更は断じてすべきではないということを示す、これは、強力な一例である。

あまつさえ、この職安通りは、江戸時代以前から存在する由緒ある古街道(街道名は不明)で、明治初期に帝国陸軍測量部が作成した地図にも太々と記録されている(当時の南大久保村付近)。
もちろん、当時は、職安はなかったが・・・。

さて、その職安通りを呑ちゃんと一緒に歩く。
「呑ちゃん、はぐれるんじゃないよ」。

通り沿いには、スンデ(血のソーセージ・私の大好物)やトッポギなど、韓国の街ではお馴染みの食品を売っている店が軒を連ねている。

IMG_3356.jpg
(韓国の街並みを彷彿とさせる)

歩いているうちに、ここはソウルではないかというような錯覚を覚える。
私の中の「錯乱」が徐々に大きくなってゆく。

IMG_3358.jpg
(済州島の石像トルハルバンが飾ってある店)

冷たい東風を避けるようにして、われわれは、路地に逃げ込む。
お目当ての店「松屋」に行くためだ。

松屋といっても、あの、牛丼の松屋とは何の関係もない。
かなり以前から、ここ大久保にある朝鮮料理店である。

IMG_3360.jpg
(大久保の老舗朝鮮料理店「松屋」・早く入りたくて、写真が多少ぶれています)

とりわけ、「カムジャタン」が有名で、以前は、毎週のように通っていたものだ。
「カムジャタン」の「カムジャ」というのはジャガ芋のこと、「タン」は湯(タン)の意。
直訳すると、ジャガ芋汁ということになるが、この料理名と実際の料理は大違いで、ジャガ芋は確かに入っているが、鍋の中を探さなければ見つからないほどで、主役は、何と言っても、豚の背骨で、鍋の中に豚の背骨が山なすように盛り上がるように入っているのだ。

IMG_3363.jpg
(待ってました、「カムジャタン」!)

もちろろん、カムジャタンを食べるなら、マッコリである。
この店では、マッコリは、アルマイトのやかんに入って出てくる。
これは、韓国の屋台での伝統を守っているわけだ。

IMG_3361.jpg
(やかんに入って出てくるマッコリ・やかんが一箇所凹んでいるのがまた乙である)

カムジャタンが煮えるまでやや時間がかかるので、われわれは、チヂミを追加注文する。
で、出てきたチヂミの大きさに、二人して縮み上がった。

IMG_3362.jpg
(巨大なチヂミ)

チヂミの上に付けタレの皿が乗って出てきた。
こういうことは、日本人はやらないものだ・。

私は、これまでにたぶん、15回ぐらい韓国に行ったことがあるが、韓国人というのは、一方では、儒教の伝統を守りつつも、他方では、途方もない合理主義者である。
チヂミの上に付け汁の皿を乗せてしまえば、スペースの節約になると言うような、合理主義を見たようであった。
当地では、クルマの内装や、道路の作り方、店のレイアウトなど、日本人には考えもつかない合理主義的なアイディアを数多く目にしたものである・・・。

さて、やかんのマッコリを傾けては、チヂミを頬張って、サービスのカクテギをごりごり囓っていると、カムジャタンが煮え上がったようである。

さっそく、その豚の背骨にシャブリつく。
ウマイ!!!!。
それしか、言葉に出ない。
もちろん、ライオンじゃあるまいし、骨そのものを食べるのではなくて、背骨の周りや髄にこびりついた肉をむしり取って食べるのである。
背骨の中空に詰まった髄の美味しさと言ったら、筆舌に尽くしがたい。

だから、食べた後には、骨そのものが残る。

IMG_3364.jpg
(骨のカラ)

蟹を食べている時のように、とにかく懸命に骨にしゃぶりつくわけで、何だか、我が憧れの縄文人に近づけたようで、私にとっては、二重に嬉しい。

錯乱状態の一歩手前に達しつつあった私も、すんでのところで、幸いにも満腹となり、平常心に戻ることができた。

われわれは、店からほど近いコンサート会場(労音会館)に向かった。

それは、複数のビッグバンドの祭典的なコンサートで、その内のいくつかに、友人のGさんは出演する。

ビッグバンドというのは、まあ、吹奏楽器のバンドのことで、いわゆるブラスバンドとはちょっと編成が異なるものの、似たようなものである。

私も、中高と吹奏楽部に所属して、トロンボーンを吹いていた経験があるので、関心のある分野である。

演奏が始まるや、私は、ゾクゾクとするような感動を覚えた。
とりわけ、輝くような金管楽器の迫力のある音色に、ときに、血が沸騰するようであった。

IMG_3366.jpg
(ビッグバンドの演奏が始まる・Gさんはバストロンボーンを担当)

実は、私は、高校生までは、トロンボーン吹きになりたかった。
大学生の頃は、役者になりたくて、劇団に通っていたこともある。
その後は、専攻が違っていたにもかかわらず、考古学者になりたくなった。
結局、そのいずれにもなれずに、現在に至っている・・・。

ビッグバンドの演奏を聴きながら、そんなことを考えていた。

そして、フィナーレ。
これまでのボーカルもステージに上がって、盛大で煌びやかな演奏も、最高潮に達したのであった。

IMG_3367.jpg
(フィナーレ)

終演後、Gさんが客席のわれわれの所まで来てくれた。
これまでステージで演奏していた人は、何だか神々しくて、私は恥ずかしいような気分になった。

帰りは、大久保通りを駅まで歩いた。
大久保通りも、職安通りに優るとも劣らないコリアンストリートになっていることに驚く。

カムジャタンの野性的な興奮と、ビッグバンドの輝くような音色への興奮を、どのように冷ませばよいのか分からずに、私は、列車に乗りこんだ。

走行距離:2キロ(ママチャリ)

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Comment
なるほどぉ・・・ Posted by たすけ
劇団にも通っていたのですか?
だんだんと、断腸亭さんの学者らしからぬ多彩なタレント性の根源がわかってきました。
しかもボーン吹きだったのですね?私はラッパ吹きでした。しかもプチ役者志望!(笑)
http://sazaepc-tasuke.seesaa.net/article/23676320.html

...で、そんなことよりも。
なんですかこれ!?カムジャタン!??
渡韓7~8回の私も知りませんでした。
もうぉ~見るからに、マニ、マニ、マニ、マニ、マシッタ、タ、タ、タ♪の三連符じゃありませんかぁ!!

娘は私の血を引いたのか、ずっとサックス吹いていますが、食に関しては家内と一緒で冒険心がなくて、カムジャタンは見た目でNGでしょうねぇ(T_T)
こういうのを、ハフハフしながらボーンに喰らいつくご夫婦仲が心底羨ましいです♪
2009.11.25 Wed 22:35 URL [ Edit ]
早速生徒に Posted by 相子
今日の授業の時、若い3人が新大久保に行きたいとメールアドレスを教え合っていました。
食欲に自信があるらしく、このことを教えましょう。喜ぶと思います。
あの街は駅が小さすぎますね。歩く道で聞こえる言葉は私も興味津々、耳がダンボになります。
2009.11.25 Wed 22:46 URL [ Edit ]
役者には未練 Posted by 断腸亭髭爺
たすけさん

そうなんですか。
たすけさんの人となりを考え合わせるに、役者に関しては、なるほどと思いました。

私が通っていたのは、練馬のKテントで、臨時練習生のような身分で、ブレヒトの芝居などを稽古してました。
異化効果の何たるかも分からずに、ただただ、吠えまくっていたというのが実情です。

トロンボーンや考古学には未練がありませんが、役者の道は、たとえ失敗したとしても、目指しておけばよかったと、最近、思うことがあります。

カムジャタンですが、実は、綾瀬に、大久保の「松屋」以上にウマイ店があります。
ただ、5年ぐらい行ってないので、まだあるかどうか。
http://danchotei.blog75.fc2.com/blog-entry-43.html

今度、下見してきますね。
もし、綾瀬の店が健在なら、作戦:カムジャタンをやりますかね。
2009.11.25 Wed 23:57 URL [ Edit ]
新大久保はどんどん変わっています Posted by 断腸亭髭爺
相子さん

新大久保、しばらく行かないうちに、大分、様変わりしました。
以前にはなかった、(韓国の)若者向けの飲み屋がたくさんできてました。
まるで、ソウルの学生街にあるような店が。

「松屋」は、間違いがありませんが、若い人は、新しい店をどんどん開拓して欲しいと思います。

今後、東京には、新大久保のような街が少しずつ増えていくと思います。
韓国・中国系に限らず、中東系やインド系の街なども。
そういう街ができてこそ、真の国際化の場が可能になると、私は睨んでいます。
2009.11.26 Thu 00:11 URL [ Edit ]
参加希望です。 Posted by しゃあ あずなぶる
作戦:カムジャタン
御願いします。
2009.11.26 Thu 05:07 URL [ Edit ]
要下見 Posted by 断腸亭髭爺
しゃあさん

綾瀬の店が大丈夫そうなら、やりましょう
2009.11.26 Thu 09:10 URL [ Edit ]

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