日々の身辺雑記や考えたことなどを徒然なるままに書き連ねる「断腸亭日録」です。
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断腸亭日録~自転車日記
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2009.10.10 Sat
葬り去られた過去
葬り去られた過去

小学校5年の頃、何かの本で、縄文時代や弥生時代の存在を知ってから、その虜になった(因みに、それまではベーゴマの鬼だった)。
私の育った田舎は、利根川が太平洋に流れ込む河口にあったので、川と海の幸に恵まれていたせいか、縄文遺跡、つまり貝塚があちこちにあった(縄文晩期のもの)。
そのほとんどは、畑になってしまっていたが、土に大量の貝殻や土器の破片が混ざっているので、そのあたりに貝塚があったことはすぐに分かるのだ。

小さな縄文遺跡は、ずっと以前に開墾されたときに潰されてしまっていたのだが、中には、ちゃんと「・・遺跡蹟」という札が立てられているものもあって、同じ関心をもつ友人と自転車にスコップを積んで、「発掘」に出かけたものである。

遺跡の場に立ち、なだらかな丘陵を見下ろすと、利根川が悠然と東に流れている。
縄文の人たちは、こんな場所に住み、舟で川づたいに海に出て、魚や貝を捕獲していたんだなあと想像するだけで、身震いするほど、興奮したものである。
今考えれば恐ろしいことなのだが、私たちは、勝手に遺跡を掘り返して、土器の破片を家に持ち帰っていたのだ(普通、これを盗掘という)。
一番見つけたかったのは鏃(ヤジリ)だったのだが、出てくるのは土器の破片ばかり。
今でも、段ボールに何杯分かの土器が、田舎の家に眠っているはずである。

ところで、同じクラスに、何と自分の家の敷地内に縄文遺跡があるという、何とも羨ましい友人がいた。
彼は、遺跡よりも、ベーゴマに夢中だったのだが、やはり、スコップを持って、彼の家に何度か「発掘」に行った。
彼の家の人は、庭を掘り返す少年をかなり怪訝そうな眼で見ていたが、こちらは、何か大発見をしてやろうというという気構えで、熱心に掘り続けたものである。
見つかったのは、多少の土器だけだったが、少年の私の好奇心を十分に満足させるものだった。

私は、自宅の敷地に遺跡のある友人の家が死ぬほど羨ましくて、将来、家を建てるのなら、絶対に遺跡のあるところに建てようなどと、誠に少年らしい空想を抱いたり、親に、遺跡のあるところに引っ越してほしいとお願いし、即座に一蹴されたりしていた。

そんな夏のある日、家の裏庭を試しに掘ってみることにした。
ただし、ここから遺跡が出ることは、まずあり得ないということも同時に知っていたのだが・・・。
というのも、家を建てる前に、余所から持ってきた土を盛っていたのを見ていたからだ。
でも、もしかしたらという望みを抱いて、掘ってみたが、やはり、虚しい行為だった。

その時、少年の私の頭に、突然、こんなことが閃いた。
自分の子どもや孫がいつかこの家で暮らすことになったとき、家の庭から土器が出たら、きっと喜ぶに違いない。
そしたら、今の自分のようにがっかりすることもないであろう・・・。

私は、自分の部屋に走っていって、土器のどっさり入った箱を庭に持ってきた。
土器の破片を吟味して、掘った穴の中に丁寧に並べて、埋め戻すという作業を始めたのである。

もう、お分かりかと思うが、何年か前、考古学会を震撼させた、遺物の偽造行為をしていたのである。

あの事件が明るみ出たとき、私は、30年以上前、自分も遺跡をでっち上げようとしていたことを思いだし、酒を飲みながら、苦笑した。

今度、田舎に帰ったときにでも掘り返して、回収しておかなくてはな・・・。
ただ、当時埋めた場所を詳細に記録したメモは、その後、ベーゴマの箱と一緒に、やはり、庭のどこかに埋めてしまっていた。
もちろん、そのベーゴマの箱を埋めた場所を書いた紙も、どこかに埋めてしまったような気がする。
こうして、歴史の偽造行為は、いまだ、地下に葬られたままなのである。

思い出    Comment(4)   TrackBack(0)   Top↑

Comment
分かります Posted by 相子
断腸亭さまのブログを拝見する度に、子どもの頃からの好奇心が基礎になっているのではとを感じておりました。
2009.10.10 Sat 09:55 URL [ Edit ]
わかります、わかります。(2) Posted by たすけ
おう!金だ拾うか?
http://sazaepc-tasuke.seesaa.net/article/19181646.html
ベーゴマ熱中してましたねー(笑)

雑木林や空き地の秘密基地に宝物を埋めましたが、そんな子供達のささやかな埋蔵場所もTX開発で跡形もありません。

25日は貝塚も2ヶ所巡りますが、土器片も転がってますのでポケットに入れてお土産にしてください(笑)
2009.10.10 Sat 09:59 URL [ Edit ]
一生の付き合い Posted by 断腸亭髭爺
相子さん

なるほど。
言われてみて、そうかもしれないと思いました。

結局、子どもの頃に「仕込まれた」癖(へき)のようなものと一生付き合いながら生きてゆくのかもしれませんねえ。
2009.10.11 Sun 03:34 URL [ Edit ]
埋められたベーゴマ Posted by 断腸亭髭爺
たすけさん

相当なベーゴマリアン(新語です)だったんですねえ。
ベーゴマに関する用語も、銚子とほぼ同じです。
土俵のことを「トコ」と言ってませんでしたか。

私、6年生のある日、所持していたベーゴマを全部、ビスケットの缶に入れて庭に埋めたんです。
どうしてそんなことをしたか、覚えてませんが。

後年、出雲の「荒神谷遺跡」で、358本もの銅剣が一所で発見されたとき、少年時代に庭に埋めたベーゴマのことを思い出しました。
2009.10.11 Sun 03:50 URL [ Edit ]

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