日々の身辺雑記や考えたことなどを徒然なるままに書き連ねる「断腸亭日録」です。
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断腸亭日録~自転車日記
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2007.11.16 Fri
船橋紀行~心の旅路
明日から、一緒に越後路の一泊バスツアーに行くので、それに備えて、前日の今日、銚子から母が来ることに。

銚子から水元に来る場合、銚子駅→千葉駅→JR船橋駅(乗り換え)京成船橋駅→高砂駅→京成金町駅というルートが最短距離なのだが、いかんせん、77歳のお袋には、途中の乗り換えがどうも難しいらしく、私が船橋駅まで迎えに行くのが慣わしである。

本人は、「分かる分かる」と言うのだが、京成船橋駅で逆方向の列車に乗って、心ならずも、時期はずれの成田山参りをしてしまう可能性もあれば、高砂で、乗り換えを間違えて、京成押上線に乗って、浅草に行ってしまい、人形焼きの食べ過ぎになってしまう可能性もあれば、北総線に乗って、印西牧の原駅に行ってしまい、ジョイフル本田で買わずもがなの品々をしこたま買いこんでしまう可能性もあるので、「念のため」、「一応」、船橋駅まで迎えに行くというわけである。

こちとら、確かに、京成金町から船橋駅までの列車の旅は、すこぶる快適で、高砂駅で特急に乗れば、あっという間に、着いてしまう。
平日だし、座席も空いているので、ゆったりと座って、トルストイの『戦争と平和』でも開こうものなら、2ページも読み終わらないうちに着いてしまう。
これでは、1000回近くも、船橋に行かないことには、『戦争と平和』は読破できないぐらいである。

そこで、考えた。

船橋まで折りたたみ自転車で行ってみよう。
距離は、遠くはない。
地図で道のりを調べると、約18キロ。
楽勝の道程である。

それと、初の「輪行」体験ができるというもの。
帰りは、お袋と列車で戻ってくることになる。
もちろん、せっかく自転車で迎えに行っても、また、自転車で帰ってきてしまえば、それこそ、文字通り、「子供」の使いになってしまう。
一緒に列車で戻るためには、世に言う「輪行」、すなわち、自転車を折りたたんでそれを輪行袋に収納し電車に積み込むという「行い」をするのである。

市川方面には、何回も自転車で出たことがある。
水元からだと、葛飾大橋を渡って、矢切を江戸川沿いの自転車道(左岸)を進み、国府台下の素晴らしい小径を走らせ、真間川の河口で左折して川沿いの道を中山方面に抜ける。

しかし、今日は、違うルートを取ることに。
水元公園の端から江戸川右岸の自転車道をずっと下流に向けて走り、柴又土手を経由して、市川橋を渡り、千葉街道(14号)をただひたすら船橋まで進むというルートである。
これまで、千葉街道の交通量とそれによる排気ガスを嫌って敬遠していたルートだが、習志野で陸軍の演習をするために、西郷隆盛が歩いた(彼は馬に乗れなかった)道でもあるし、幕末維新の頃、幕府軍の残党が、最初は国府台に陣を敷き、その後、千葉街道沿いに退却し、街道沿いの海神(京成海神駅にその地名あり)で街中を灰燼に帰させしむるような戦闘を演じた、古来由緒ある街道を走ってみたいという気持ちがあったからである。
江戸川右岸

江戸川土手を市川橋まで進み、橋を渡って千葉街道を走り始めるが、案の定、散文的な「排気ガス的車列風景」がしばらく続く。
しばらく走ると、市川の名物、黒松の巨木が所々に見えてきて、何となく、昔の街道筋の縁(よすが)のような風景。
こんな黒松の下を、永井荷風は散策したのだろうか・・・。

黒松がまばらになると、そろそろ本八幡近辺である。
八幡という地名の起こりは、もちろん、街道筋に今も鎮座する「葛飾八幡宮」。
九世紀の創建と言い伝えられる古社で、参道入り口の斜向かいには、有名な「八幡の藪知らず」が江戸時代と同じ雰囲気で座り込んでいる。

時間もたっぷりあるし、せっかくだから、葛飾八幡宮にお参りして行こう。
葛飾という名は、奈良時代以来、ここが葛飾郡(こほり)だったことの名残を留める。
黄金色の銀杏並木が素晴らしい。
葛飾八幡

約800年前、伊豆に島流しにされた頼朝が、平氏への復讐を果たすべく挙兵する。
しかし、箱根山の麓の河口付近「石橋山の戦い」で惨敗する。
わずか300騎に減った手勢を率いた頼朝は、真鶴から海路、 安房勝山に逃げのび、そのまま東京湾岸を陸路北上し、千葉街道沿いの葛飾八幡宮に参じて戦勝を祈願したという。
その後、千葉街道から江戸川を遡り、現在の柴又付近で渡河。
その足で武蔵国に入った頃には、房総や武蔵の豪族の参集を得て、300騎が何と2万騎に膨れあがっていたというのだから、あな有り難きは八幡様なり(当時の嶋股(柴又)村の村人は、さぞ迷惑だったことであろうが)。
その後は、周知の通り、東海道を進軍して、鎌倉を攻略するのである。

以前は、この葛飾八幡宮の中に、図書館や公民館があったが、今は移転して、ちょっと寂れた感じになっている。
片隅の児童公園では、昔さながらに、子供たちが嬌声を上げていた。

そんな歴史的感傷にしばし浸り、トイレと水分補給をしてから、しばらく京成線沿いに進む。
今度は、自分の歴史への感傷に浸ってみたくて、学生時代の最後の数年間に住んでいた、築40年の木造一軒家の貸家を訪ねてみることにした。

しかし、真間川沿いのその家は、行ってみると、もはや存在せず、新しいアパートが建っていた。
071116_1423~01.jpg

美しかった真間川の岸辺も、コンクリートの護岸工事が施され、ここに住もうと決めた、あのうっとりするような真間川も、もはや、存在しなかった。
071116_1422~01.jpg

こうして再び、ざめざめと泣きながら(嘘です)、千葉街道に進路を取り、船橋に到着。

船橋駅前の広場の交番の真ん前で、昼間だというのに、作業服姿のおじさんたちが地べたに座って賑やかに酒盛りをやっている。
仲間に加えてもらいたいという強い欲望が走ったが、今日は我慢。
気炎を上げるおじさんたちの前で、折りたたみ自転車を畳み、輪行袋に収める。
おじさんたちは、不思議そうに、それを見ていた。
何か言われることをむしろ期待していたが、「変な奴」という冷たい視線だけが返ってきた。

船橋駅前で、お袋を迎える。
巨大な黒い袋を見て、それは何かとお袋は尋ねた(当然である)。
071116_1544~01.jpg

「自転車だよ」と応えると、しばらく、無言だった。
また、変なことをやり始めたと思って、それ以上の質問を差し控えたのであろうか。
車中、自転車をなぜ運んでいるかを説明したが、なぜ自転車を列車で運ぶために、わざわざ自転車でやってきたのか、京成金町駅についても、ついに理解してもらえなかったような気がしないでもない・・・。
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本日の走行距離:18キロ(船橋駅までの片道)
今月の積算走行距離:244キロ
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朝食:納豆・味噌汁・卵ご飯(家)
昼食:健康茶(路上)
夕食:すき焼き(家)
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自転車    Comment(5)   TrackBack(0)   Top↑

Comment
御理解頂きたい。 Posted by しゃあ あずなぶる
お袋様。断腸アニィは、袋に詰め込むトコロから、やりたかったンです。
分かって下さい。男の子は、一度は夢に見るモンなんです。
「夢で終わらせるか」「実現させるか」
実現させた断腸さん。天晴れですなぁ。(尊敬の念)
2007.11.20 Tue 15:23 URL [ Edit ]
輪行は重い Posted by 断腸亭髭爺
今度、折りたたみ自転車を車に積んで、ドライブに行きませんか。

輪行は、場合によっては便利なんですが、やはり持つと重い!
2007.11.20 Tue 17:43 URL [ Edit ]
Posted by 呑
お母さんの「・・・。」、わかる。(-_-)
自転車に気をとられて、手荷物電車に忘れてきたの誰だ?
2007.11.20 Tue 20:40 URL [ Edit ]
チャンチャン♪ Posted by やまびこ
呑、このオチ、最高!爆笑したよ(^^)v
2007.11.21 Wed 20:35 URL [ Edit ]
これも、あれも、 Posted by 断腸亭髭爺
これも、あれも、来年度の自転車旅行の訓練です。
大目にみてやってください・・・。
2007.11.22 Thu 00:47 URL [ Edit ]

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