日々の身辺雑記や考えたことなどを徒然なるままに書き連ねる「断腸亭日録」です。
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断腸亭日録~自転車日記
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2009.04.15 Wed
東京名所図絵~美倉のトイレ・堀端・永井荷風
早朝まで降り注いでいた春雨も、明るくなる頃にはすっかりやんで、にわかに青空が広がった。
路面がまだ濡れていたので、ルイガノクロスにするか、フジクロスにするか、ちょっと迷ったが、今日は比較的長距離を走ることになりそうなので、走りがより軽やかなフジクロスで出かけることにした。
タイヤの空気圧をチェックして、6時過ぎに出発。

最近は、単純で早いので、神田界隈から靖国通りを新宿まで走ってしまうことが多いのだが、久々に、新宿通り経由で行ってみることに。
私の大好きな旧江戸城内堀を走ってみたいというのも、その理由であった。

いつものように、水戸街道を右折して蔵前橋通りを西進。
清洲橋通りとぶつかったところで左折して靖国通りに出る手前で神田川を渡ることになるのだが、その神田川沿いに小さな蔵のような、ちょっと立派な建物があって、あれは何だろうといつも気になっていた。
今日は、やや時間があるので寄ってみた。

しかし、それが何であるかは、そこに自転車を止めた瞬間に分かった。
何とトイレであったのだ。
小さな蔵が三つ、肩を寄せ合うように建っているのだが、それぞれは独立していて、男性用・女性用・車椅子用のトイレなのである。
つまり、厳かにも、三棟の蔵風建造物からなる公衆便所というのがその実体なのであった。

IMG_1741.jpg

この公衆便所は、神田川に架かる「みくらはし」を渡ったところにある。

IMG_1742.jpg

なるほど、私が通ってきた「蔵」前橋通りにしても、このみ「くら」はしにしても、いずれも蔵を冠した名称であるので、このあたりには、往古、蔵が林立していた地域だったことが関係しているのかもしれないと推測した。

帰宅してからいろいろと調べてみると、「みくらはし」というのは、実は、三倉橋であり、現在は、何故か、「美倉橋」とあてている。
その昔、神田川沿いに三つの蔵があったのに因んで、三つの蔵を模したトイレが建てられているというつながりになるのであろうか。
その由来については、以下のサイトに詳しいが、千代田区にしては、何とも微笑ましい施策の成果ではある。

http://mediaport.on.coocan.jp/kandagawa/bridges/mikurabashi.htm


神田川散歩の際には、是非、お立ち寄りのこと。

さて、靖国通りを渡って、方位磁石だけを手がかりに、行き当たりばったりに江戸城を目指す。
ちょうど平川門あたりに出たので、堀端の小公園で朝飯とする。
リュックから、向島の100円ローソンで買い込んだおにぎりやサンドイッチを取り出して頬張る。
壕の緑と門の白壁に朝日が当たって眩しいような美しさである。

IMG_1743.jpg

傍らには、立派な桜の大木が、朝の精気を吸い取ろうとしているかのように、枝を広げている。

IMG_1744.jpg

こんな場所で食べる100円のおにぎりは、少なくとも、500円ぐらいの美味しさである。

城域を横切って、千鳥ヶ淵に出る。
いつもながら、息をのむような素晴らしい風景だが、自転車のスピードが出ていたので、写真を撮るのが面倒で、そのまま右折して新宿通りに入る。
新宿通りというのは、実は、国道20号のことなので、甲州街道は、実質的には、ここ半蔵門が起点なのではあるまいか(形式的には日本橋が起点だが)。

新宿通りは結構走りやすい。
自転車グリーンマップなどによると、青山通りが推奨されているがさにあらず。
青山通りは、私が東京中で(いや、日本国中で)一番嫌いな「表参道」(悪趣味の骨頂)につながっていることもあるかもしれないが、私に言わせれば、環七と並んで、自転車にとっては地獄街道と呼ぶべきであろう。
その理由は、既に書いたので、ここでは繰り返さない。

自転車グリーンマップの推奨路について、思い出したのでもうひとつ。
国6号(水戸街道)から西へ伸びる道路の中で、自転車グリーンマップは春日通りを推奨しているが、もう一本南を通る蔵前橋通りの方が、路側が広くて断然走りやすいことも書き加えておこう。
ただし、こうしたことは、自転車グリーンマップの重要性を微塵も汚すものではない。

新宿通りを西へ西へと走り、四谷4丁目の交差点まで来ると、目の前に地下道の入口が現れる。
この地下道が新宿通りなので、多くの車がそこに吸い込まれていくが、自転車は入ってはなりません。
それは、自転車通行禁止だということ以外に、たぶん、死ぬほど恐いから。
でも、もしかして、交差点の信号が青で、スピードが乗っていると、間違って入ってしまうかも。
その場合は、戻るのは大変に危険なので、ギアをアウタートップに入れて、ひたすら漕ぐべし、漕ぐべし、漕ぐべし・・・。

恐怖体験が嫌いな人は、交差点を渡って地下道の右手にある道を直進すれば左手に新宿御苑の緑が見えてくるので、あとは、その御苑沿いの、気持ちの良い道(ここが旧甲州街道なのである)を西進すれば、先ほどの地下道の出口付近まで連れて行ってくれるだろう。

職場に到着。
ロッカーに「格納」されているスーツに着替えて、仕事(ズボンもちゃんと履いた)。
昼過ぎには、業務終了。

夕刻前にお袋が入院している病院(文京区本郷)に行く予定だが、時間があったので、その前に、東京古書会館(千代田区神田小川町)で催されている「永井荷風展」を見にいくことにする。

作家の展示会というのは、原稿や写真が展示してあるだけで、よっぽど関心のある人以外はつまらないものだが、今回の永井荷風展の真骨頂は、荷風が溺愛した旧玉の井の街並を復元したジオラマである。

「ジオラマはご自由に撮影しても結構です」というお触れがあるため、私を含めたみんなが携帯電話やカメラで撮影を挑んでいる。

私が写した画像。

IMG_1748.jpg
(中央の橋の上に立っているのが荷風)

IMG_1746.jpg

IMG_1747.jpg

荷風(というように呼び捨てにするのも憚られるほどに私は尊敬している)が生前足繁く通い、作品(『濹東綺譚』など)の舞台にもなった玉の井というのは、現在の墨田区東向島界隈のことで、昔は、いわゆる「私娼街」だったあたり。
実に私は、毎日のように、自転車で通るので、親近感のある地域である。

このジオラマは、写真をご覧になれば分かるとおり、きわめて精巧であるばかりか、不思議な暖かさがある。そこに暮らす人々の息づかい、におい、音などが伝わってくるようである。
賑々しくてゆったりとしていて、しかも途轍もなく「正直」な街並みである(かの悪名高き「表参道」と大違い)。
私は白日夢を見ているように、そのジオラマに見入った。

その後、病院に行って、いつものように東向島界隈を走り抜けたのだが、いつもの風景とは、やや違って見えたような気がした。

走行距離:64キロ(フジクロス)

小さな旅(自転車)    Comment(2)   TrackBack(0)   Top↑

Comment
あのトイレですね。 Posted by しゃあ あずなぶる
秋葉原から徒歩で「みくらばし」の交差点を通って、得意先の一つに行く事があります。
その時に目にするトイレです。
担当者に会い商談するんですが、その「決戦」前に用を済ませ身支度を整える処です。
確か15年くらい前に改装されて、今のカタチになったと思います。

ところで断腸さん。
クルマしか乗らないボクが考えるルートとは、全く違う道を走るんですね。
2009.04.16 Thu 08:46 URL [ Edit ]
しゃあさんの香り Posted by 断腸亭髭爺
そうですか、さすがしゃあさん、ご存知でしたか。
道理で、かすかにしゃあさあんの気配を感じました。

それにしても、東神田付近から内堀に至るまでに遭遇した6車線ぐらいの一通道路(通りの名前は分かりません)、迫力ありますね。
一通とは言っても、自転車は逆走してもいいのですが、めまいがするようで、ちょっと恐いです。

自転車の強みは、一通がないことなのですが・・・。
2009.04.16 Thu 09:16 URL [ Edit ]

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