友人から、めちゃくちゃ面白いページを教えてもらった。
その名ぞ、「
Yahoo!地図情報 - 古地図で東京めぐり - スクロール古地図」
http://map.yahoo.co.jp/kochizu/maptopいわゆるスクロール式の地図で、縮小拡大が自由なのは当然のこと。
それだけではなく、何と、江戸・明治・現代・航空写真のボタンを押すと、同じ場所のそれぞれの時代の地図がたちどころに現れるのだ。
確かに以前から、そういう地図ソフトはあったが、これは、無料で使えるのがありがたい。
しかも、名所旧跡の解説付きである。
私は、東京を散歩するとき、江戸時代と現代の地図が見比べられる本をよく持ち歩く。
自分が今歩いている場所が過去にはどうなっていたかを想像するのが好きなのだが、そんな私には願ってもないページである。
欲を言えば、江戸時代よりももっと昔の時代も並載してくれたらいいのに。
たとえば、弥生や縄文時代も。
むろん、道というよりも、地形が中心になってしまうけど。
無理なかなぁ~~~
このページが扱っているのは、ほぼ、江戸時代の四宿(板橋・内藤新宿・品川・千住)の内側ぐらいなので、私の暮らしている葛飾の水元あたりはカバーしていない。
空間上の移動のことを「旅」だとすれば、このデジタル地図は、時間的な旅をまで可能にさせてくれるというものだ。
是非、お楽しみあれ。
先日、『壬生義士伝』と『たそがれ清兵衛』について、福岡の海辺を走る列車内で、寛さんと話をしたばかりだったが、折よく、今夜、『壬生義士伝』がテレビで放映された。

『たそがれ清兵衛』は、日本映画としては、『七人の侍』と並んで、私のお気に入りの作品だったが、『壬生義士伝』を見るのは、これが初めて。

いやぁ~、傑作でした!
主役の中井貴一の血反吐をはくような迫真の演技はお見事(たぶん、中井の最高作だろう)。
殺陣(たて)も、方言(南部弁)も、(関東者の耳には)素晴らしかった。
新撰組三番隊長の斉藤一に扮する佐藤浩市も、実に、よかった!
二本差しで京の街を歩く佐藤浩市の姿は、惚れ惚れするほどかっこいい(『荒野の決闘』のヘンリー・フォンダを思い出させる)。
しかし、メロドラマをやや過剰に煽りすぎているのと、脇役の描き方が、お座なりに流れた分、『たそがれ清兵衛』の方に軍配が上がるように思う。
それはそれとして、『壬生義士伝』と『たそがれ清兵衛』。
原作や監督や配役は、異なるが、時代設定と、それぞれの主人公が奥州(東北地方)の出身であることが共通している。
前者は南部藩で、後者は鶴岡藩(作品では海坂藩という架空名)。
しかも、いずれの藩も、戊辰戦争の際には、官軍(天皇の軍隊)と戦うことになる幕末の「逆賊」藩である。
そして、現代のわれわれの胸を打つのは、いずれの主人公も、自らの信念に従って生き抜こうとする、気の遠くなるような執念の持ち主だいうこと。
しかも、案外重要なのは、無私である心持ちである。
また、いずれの作品も、奥州人の「中央」(時代により大和・京都・江戸)に対する積年の怨念に通じるような何かを、その「行間」に感じられるような気がしてならない。