日々の身辺雑記や考えたことなどを徒然なるままに書き連ねる「断腸亭日録」です。
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断腸亭日録~自転車日記
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2003.11.17 Mon
餃子とエリオット
学生時代の終わり頃。
もう20年も前の事だろうか。

何だか、都心(高円寺)の生活に疲れて、本八幡(千葉県)の真間川沿いの、その昔、永井荷風が住んでいた所の近くに、庭付きの一軒家(二階建て)を借りた。
家賃は、確か、4万ぐらいだったと思う。
築35年ぐらいのぼろやで、トイレはくみ取り式だし、隙間だらけで冬はめちゃくちゃに寒かったけど、とにかく広いし、庭があったので、大変に気に入った。
モモという猫を飼っていた。

庭があるので嬉しくて、二十日大根やらほうれん草の種を買ってきて、貧乏を凌ごうとしたが、全然育たない。
後で分かったことだが、大家さんが定期的に除草剤を撒いていたのだ。

さて、その家で、春から秋にかけて、ほぼ毎月、友達を20人ぐらい呼んで、「餃子パーティ」をよくやった。

僕の餃子は、ニンニクをかなり大量に入れること、老酒を入れること、玉葱を入れることだけがやや変わっていて、皮も市販のものを使って作るのだが、これが友達にすごい人気で、次第にパーティとして、ほぼ、定例化していった。
「餃子パーティ」の日は、先発隊が早めにやってきて、買い出しと餃子作りに取りかかる。
何せその数がものすごい。だいたい500個ぐらいは、ぺろりだからだ。

「餃子パーティ」に必ず並ぶもう一品は、鰹のたたき。これも、やや遠くの魚屋まで出かけていって、銀皮付きのを買ってきて、炙って作るわけだ。僕の鰹のたたきで、普通と違うのは、酢を一切使わないこと(銚子風)。

こうして餃子と鰹のたたきで、乾杯するわけだ。

問題は、次の日。

授業にやって来た先生が、「おいっ、ニンニク臭いぞ!どうした?餃子食べたか?」とみんなの顔をのぞき込む。われわれは、ただ、にやにやしていた。

何しろ、餃子には大量のニンニクが入っているし、鰹のたたきは、ニンニクのスライスを添えて、しかもニンニク醤油で食べるのだから、翌々日ぐらいまで、授業をやる研究室は、ニンニクの香りが漂っているわけだ。

現代詩の先生(T・S・エリオットがご専門)は、特にニンニクが嫌いなので、初鰹の出始める春になり、餃子パーティの頃になると、教室がねんがらニンニク臭くて、まことにもって、先生にとっては、「4月は残酷な季節」(注)だったにちがいない。

(注)
四月はいちばん残酷な月
死の大地からライラックを育て
記憶と欲望を混ぜ合わせ
春の雨で鈍い根を掻き立てる
(T.S.エリオット『荒れ地(The Waste Land)』)
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